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再投稿: 半分、青い、漫画編総括

総括の記事をあとで書こうと思って下描き保存したはずが、間違ってイラストだけ投稿したことになってしまっていました(^_^;)。
本当はいろいろ言いたいことがあったのです。
ちょっと長いです。


正直…
西山は今回の主人公、苦手です。
あまりに自分のやりたいことをやりたいままにやって、それでも周りからは「元気で意欲的なキャラ」として肯定的に受け止められている。主人公が朝晩お構いなしに幼なじみの家の部屋の下でぴーぴー甲高い笛を吹いて呼び出すとか、しかもその理由がかなり自分本位。西山的にはあり得ないうざさです。
それでも気になってどうしても見てしまっていたのは、主人公が漫画家を目指すというからです。
西山は自分がその職業やっているだけにドラマでは見たくない派です。が、気にはなるのでこっそり見ることが多いです。

さてこの主人公、幼なじみに

「おまえ絵描くのうまいな。漫画家目指してみれば」

と言われてとある漫画を渡されて、それを読んで感動して漫画家になりたい言い出し、いきなりスケッチブックに鉛筆で漫画を描きだしました。
ネームも切らず、アタリも下描きもせずにさかさかさかっと描いて、スクリーントーンの点々も鉛筆で描いてしまいます。
はああ??ネームの存在を知らないのはともかくとして、アタリもつけずにいきなり清書みたいにしてかけちゃうの??どんな天才???
その段階で結構イラっと来ました。そんな天才、ヤダ。悔しい。まあ妬みです。
で、地元に講演会に来ていた漫画家にその鉛筆描きの漫画を見せて弟子にしてくれと言っちゃいます。どんだけずうずうしい。
漫画家は実はその漫画はどうでもよくて、彼女の祖父の作る五平餅を作ってもらいたいがために「飯スタント」として東京に呼び寄せるのです。
そのことを知って、漫画家の描き上げた原稿を窓の外に捨てられたくなかったら、ちゃんとした弟子にしろと脅します。
おいおいおいおいおいおいおいおいおい!!
その原稿描くのに、みんながどんだけ苦労してるのか、おまえわかってんのかあああああ!
ちゃんとした弟子にしてほしい、というキモチはわかるとしても、完成原稿に対する愛とかリスペクト、ないのかあああああ!
それでも尊敬してる先生への態度かっ!その先生の漫画への態度かああっ!

その後いろいろあって、仕事場のみんなと仲良くなって、アシスタントをしながら新人賞レース用のネームを描くことになります。先生がそのネームを見てくれるのです。
しかしアイディアはよかったものの、なかなか上手くいきません。展開を変え、設定を変え、もんでもんでいるうちにもうなんだかわからなくなってしまいます。
…それはものすごくわかる。よくあるある。もうわかんなくなっちゃうよねー…。

でも新人賞をとって、その作品から月刊連載になります。それが3年ほど続きます。一つの作品が3年も続くのは結構いいキャリアです。

…この新人賞も、若干イラっとしました。
実は同じように先生にネームを見てもらっていたアシスタント仲間が、やはり何年もかかって同じネームをもみもみしていたのですが、他出版社から声をかけられそこからデビューしてしまったのです。
作品は主人公がもんでいるうちにわけわからなくなってしまったやつです(主人公はこれを一旦おいて違う作品を描いたら新人賞取れちゃったのです)。「そのネタちょうだい」と主人公に言うと「イイよ」と主人公が言ってくれたのでそれで描いたのですが、その出版社の意向でちょっとエロ方向に行ってしまいました。
それが掲載になると先生は大激怒。主人公のネタをもらったこと、そのネタをエロにしたこと。自分が寄稿している出版社じゃなかったこと。
しかもその時、彼が何年もかかってネームにしてきた作品が、新人賞に選ばれたタイミングだったのです…。
その辺、先生が、怒るのも、わからんでも、ない…。

でも。
それで、アシスタント君の新人賞を勝手に辞退させるちゃうか~!!?
そんな権限あるか!?(権力はあるだろうが)
主人公のもそうだけど、何年も何年もかかって作品一つ出来上がらないのは作家の力の問題もあるけど、その導き手にも問題あるだろ?てか、どこで描こうが、作家が決めることだろうが。権力の横暴じゃんかー!
…まあもちろん、出版社からしたら他社でデビューしたやつに新人賞をあげる気にはならんだろうけども。
そして彼が辞退したおかげで主人公は新人賞取れたのです。

まあとにかく主人公は3年ばかり連載するのですが、単行本の重版がかからないとか人気投票が良くないとかで、連載が打ち切りになります。それで、その先が決まらず先生のアシスタントに戻ります。

ー3年も連載続けた作家に次回作を描かせるって姿勢は編集側にないんだろうか…。ありそうなもんだけどな…少女マンガは違うのかな…。
ー一度打ち切りくらったくらいで壁にぶつかるな。描けないとか言うな。

結局主人公は先生にチャンスを作ってもらえるのですが、描けない。描けないどころが、印刷所を止めた状態で15ページも白紙。その時になってようやくもう描けないことを自覚。自分の才能はそこまでだったと、自覚。
漫画家をやめます。

この辺の落ち目になってからの主人公気持ちはどれも痛かったです。苦手な主人公ですが、共感しました。

先生に向かって「(罵倒しないのは)私を見限ったからですか。描けない私を可哀そうだと思ってるからですか」
漫画家辞めて結婚したアシスタント仲間に、「逃げたやつに何がわかる」
売れっ子作家になった仲間に、「売れてるお前は私を笑ってるんだ」
「私には何もない」

泣きながら絶叫します。主人公演ずる永野芽郁さんはすんごく力があるなあと、思いました。

最終的には順調な時の主人公にはイラっとすることが多かったけれど、下降線をたどり始めると「あるある」が多くなってきて共感するところがたくさんありました(笑)。やっぱり主人公が絶好調すぎると物語的には面白くないんでしょうね。
その他にデビュー作が載った雑誌を親が山のように買って配るとか、友達がトシを偽ってアンケートを書いてくれるとか、すごく懐かしくなるシーンもたくさんありました。
それから豊川悦治さん演ずる漫画家先生は、漫画家というより考え方が編集さんに近かったように思えました。「この子はまだ描ける」と思う間はすごく厳しく、「この子はもう描けない」と思うと痛々しく優しいところ、とか(経験談)(笑笑笑涙)。


現在主人公は漫画家をやめて100均でバイトしています。出会って六日の男と結婚しそうです。どうなるのやら。


ちょっと俯瞰してみてみれば、実はとても漫画の主人公らしい主人公。
…西山もかつてどこかでこういう主人公、描いたかもしれませんなあ。

はんぶんあおい
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